アメリカではguess who techniqueということが多い。人当て法ともいう。児童生徒相互間の評定によって行動・態度などを評価する相反評価法の一種である。ハーツホーンHugh HartshorneとメイMark A. Mayが初めて考案した。「この学級のなかで、だれとでもよく協力する子はだれか」などの質問を全員に与えて、それに該当する者の氏名を報告させる方法である。子供たち相互の評定は、教師の目に留まりにくい性格・行動面の特徴を知るのに役だつ。また、教師が平素見落としがちな目だたない子供の理解にも役だつことが多い。なお、好きまたは嫌いな友人の名を書かせるソシオメトリック・テストsociometric testは、ゲス・フー・テストと同じく相反評価法であるが、友人関係を調べて、学級内における対人関係の構造を知ることに主眼がある。いずれのテストでも、テストの実施によって児童生徒間の人間関係に悪影響を及ぼさないよう、実施や結果の利用には細心の注意が必要である。
[肥田野直]
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