日本大百科全書(ニッポニカ) 「ゲレ」の意味・わかりやすい解説
ゲレ
げれ
Ernö Gerö
(1898―1980)
ハンガリーの政治家。1916年の共産党結成とともに入党、1919年のハンガリー・ソビエト崩壊後ソ連へ亡命し、1920~1943年にコミンテルン(共産主義インターナショナル)の機関員を務めた。1944年に帰国して党政治局員となり、運輸相、財務相、副首相などを歴任して重工業化の推進にあたった。1956年7月にソ連に推されて党第一書記に就任したが、10月にデモを「排外主義」ときめつける発言をして、ハンガリー事件のきっかけをつくった。ソ連軍事介入の翌日に党第一書記を解任されソ連へ亡命。1960年帰国したが、1962年に党から除名された。
[木戸 蓊]
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