ゲンゴロウブナ

百科事典マイペディア 「ゲンゴロウブナ」の意味・わかりやすい解説

ゲンゴロウブナ

フナの1亜種で,全長40cmになる。一般にはヘラブナ呼称の方が普及している。体高が高く,銀白色鰓耙(さいは)の数が著しく多い(90〜120個)のが特徴琵琶湖淀川水系原産といわれるが,現在ほぼ日本全土に移され繁殖している。主として植物を食べ,釣の対象として人気がある。食用。絶滅危惧IB類(環境省第4次レッドリスト)。
→関連項目フナ(鮒)

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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「ゲンゴロウブナ」の意味・わかりやすい解説

ゲンゴロウブナ
Carassius cuvieri

コイ目コイ科の淡水魚。全長 40cm。ヘラブナ,カワチブナは本種を人工的に飼育したもの。キンブナ,ギンブナなどより体高がずっと高く,体は灰白色光沢がある。消化管長い植物性プランクトン食性。琵琶湖・淀川水系原産であるが,釣魚として養殖され,各地に移殖されている。(→フナ属

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日本大百科全書(ニッポニカ) 「ゲンゴロウブナ」の意味・わかりやすい解説

ゲンゴロウブナ
げんごろうぶな

フナ

出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

世界大百科事典(旧版)内のゲンゴロウブナの言及

【琵琶湖】より

… 一方,琵琶湖の中で分化した種もある。ニゴロブナとゲンゴロウブナ,ホンモロコ,ビワコオオナマズとイワトコナマズ,イサザがそれで,それぞれ日本各地に広く分布するキンブナ,タモロコ,マナマズ,ウキゴリから,琵琶湖の広い沖帯を利用すべく進化したものである。またビワマスはアマゴとはすでにかなり異なっているし,アユ,カジカ,ヨシノボリも琵琶湖にすむものと他水域のものとはいくらか違っている。…

【フナ(鮒)】より

…国外では朝鮮半島,アジア大陸東部,台湾および海南島などに産する。体の背面は暗灰褐色で,体側から腹面にかけてはその名のとおり銀白色,体高はゲンゴロウブナ(ヘラブナ)よりも低いが,尾柄高は高い(尾びれの付け根も高い)。鰓耙(さいは)数は40~55。…

※「ゲンゴロウブナ」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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