ゲーデ(読み)げーで(英語表記)Wolfgang Gaede

日本大百科全書(ニッポニカ) 「ゲーデ」の意味・わかりやすい解説

ゲーデ
げーで
Wolfgang Gaede
(1878―1945)

ドイツの実験物理学者。ハノーバーブレマーハーフェンの生まれ。1913年、フライブルク大学助教授となり、1919~1934年カールスルーエ工科大学教授、以後、カールスルーエのカイザー・ウィルヘルム物理学研究所(現、マックス・プランク研究所)所長を務めた。真空技術、真空ポンプの研究と改良に優れた業績を残した。1905年「ゲーデ・ポンプ」とよばれる回転ポンプ、ついで1913年に分子ポンプ、1915年には拡散ポンプなどを発明し、工業的にも重要な真空技術の発展に寄与した。

山崎俊雄 2018年7月20日]

出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「ゲーデ」の意味・わかりやすい解説

ゲーデ
Gaede, Wolfgang

[生]1878.5.25. ブレーマーハーフェン
[没]1945.6.24. ミュンヘン
ドイツの実験物理学者。フライブルク大学を卒業,カルルスルーエ工科大学教授 (1919) ,カルルスルーエのカイザー・ウィルヘルム物理学研究所所長 (34) 。レイボルト社と協力し,真空ポンプの製作に大きく貢献。回転ポンプ (05,07) ,分子ポンプ (13) ,拡散ポンプ (15) などを発明した。

出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報

今日のキーワード

一粒万倍日

一粒の種子をまけば万倍になって実るという意味から,種まき,貸付け,仕入れ,投資などを行えば利益が多いとされる日。正月は丑(うし),午(うま)の日,2月は寅(とら),酉(とり)の日というように月によって...

一粒万倍日の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android