ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「コスケンニエミ」の意味・わかりやすい解説
コスケンニエミ
Koskenniemi, Veikko Antero
[没]1962.8.4. トゥルク
フィンランドの近代詩を開いた抒情詩人。トゥルク大学の文学教授,学長を歴任。アカデミー会員。フランス,ドイツ,北欧文学に精通し,ショーペンハウアー,キルケゴールに親しみ,人間の存在,生と死などの人生哲学をペシミスティックに歌い,その作風は高踏派を思わせる。 1940年代以後は愛国的保守主義に傾倒し,みるべき作品は少い。代表作『心と死』 Sydän ja kuolema (1919) ,『鶴の群翔』 Kurkiaura (30) ,『火と灰』 Tuli ja tuhka (36) ,『詩集』 Runoja (06,24) 。
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