コプトス(その他表記)Coptos

改訂新版 世界大百科事典 「コプトス」の意味・わかりやすい解説

コプトス
Coptos

上エジプトのナイル東岸にあった古代都市。現在名はキフトQift。上エジプト第5ノモスの州都,豊饒神ミンの信仰の中心地で,大神殿の遺跡がある。ワーディー・ハンマーマートを通じて紅海に通じ,ナイル流域と紅海とを結ぶ交通・交易の拠点,東部砂漠への採石(斑岩,角レキ岩,セン緑岩など)・採金の遠征隊の出発点として王朝時代からイスラム時代まで繁栄する。〈コプトス勅令〉は古王国末期から第1中間期の王権と州侯との関係を示す重要な史料である。
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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「コプトス」の意味・わかりやすい解説

コプトス
Koptos

ルクソールの北方約 40kmのナイル川東岸にあった古代エジプトの都市。現キフト。上エジプトの第5ノモスの都として,また紅海へ抜ける道路ワディハンマーマートの起点として繁栄した。古くからミン神の信仰の中心地で,第1王朝の時代から神殿があったといわれている。 292年ローマのディオクレチアヌス帝に破壊された。その後,7世紀にアラブ人に征服されるまで初期キリスト教の中心地となり,コプト教会が設立された。中世には重要な隊商貿易の集結地となり,現キフトは遺跡の町として知られる。

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