コルサコフ病(読み)コルサコフびょう

関連語 名詞

百科事典マイペディア 「コルサコフ病」の意味・わかりやすい解説

コルサコフ病【コルサコフびょう】

慢性アルコール中毒性精神病のうちコルサコフ症候群を示すもの。コルサコフ症候群はその他各種薬物中毒,糖尿病老人性認知症痴呆(ちほう))などに伴ってみられる精神症状群で,記銘力障害,見当識障害(場所・時間・人を正しく判断できなくなる),作話(ありもしない作り話をする)の3症状から成り立つ。この症状群をもつ患者は一見思慮分別があるように思われるが,長く話していると,時々の事象周囲出来事を間違えたり,知人を忘れたりし,その記憶の欠陥を作り話で補おうとする。この症状を初めて記載したロシアの神経学者S.S.コルサコフ〔1854-1900〕にちなんでこの名称が与えられた。
→関連項目記憶障害作話症

出典 株式会社平凡社百科事典マイペディアについて 情報

中国のゴビ砂漠などの砂がジェット気流に乗って日本へ飛来したとみられる黄色の砂。西日本に多く,九州西岸では年間 10日ぐらい,東岸では2日ぐらい降る。大陸砂漠の砂嵐の盛んな春に多いが,まれに冬にも起る。...

黄砂の用語解説を読む