精選版 日本国語大辞典 「コルサコフ病」の意味・読み・例文・類語 コルサコフ‐びょう‥ビャウ【コルサコフ病】 〘 名詞 〙 コルサコフ症候群の一つ。慢性アルコール中毒者にみられる精神病。コルサコフ氏病。 出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例
百科事典マイペディア 「コルサコフ病」の意味・わかりやすい解説 コルサコフ病【コルサコフびょう】 慢性アルコール中毒性精神病のうちコルサコフ症候群を示すもの。コルサコフ症候群はその他各種薬物中毒,糖尿病,老人性認知症(痴呆(ちほう))などに伴ってみられる精神症状群で,記銘力障害,見当識障害(場所・時間・人を正しく判断できなくなる),作話(ありもしない作り話をする)の3症状から成り立つ。この症状群をもつ患者は一見思慮分別があるように思われるが,長く話していると,時々の事象,周囲の出来事を間違えたり,知人を忘れたりし,その記憶の欠陥を作り話で補おうとする。この症状を初めて記載したロシアの神経学者S.S.コルサコフ〔1854-1900〕にちなんでこの名称が与えられた。→関連項目記憶障害|作話症 出典 株式会社平凡社百科事典マイペディアについて 情報