山川 世界史小辞典 改訂新版 「コンスタンツ教会会議」の解説
コンスタンツ教会会議(コンスタンツきょうかいかいぎ)
Konstanz
1414~18年,ドイツ皇帝ジギスムントの勧めで開かれた第16回教会会議。参加者約5万人の大会議となった。二つの主目的を果たした。(1)教会の大分裂の解決。分裂中の3教皇を廃し,統一教皇マルティヌス5世を選出した(ローマのグレゴリウス12世の退位,ピサ教会会議選出の教皇の後任ヨハネス23世の廃位は1415年,アヴィニョンのベネディクトゥス13世の罷免は17年)。(2)異端の審議。会議出席中のフスとプラハのヒエロニュムスを異端者として処罰し,すでに死んでいたウィクリフの遺体を焼き,両者の説を誤謬(ごびゅう)として禁止した。
出典 山川出版社「山川 世界史小辞典 改訂新版」山川 世界史小辞典 改訂新版について 情報