日本大百科全書(ニッポニカ) の解説
サウンド・オブ・ミュージック
さうんどおぶみゅーじっく
The Sound of Music
ミュージカル。マリア・オーガスタ・トラップが自らの半生をつづった『ザ・トラップ・ファミリー・シンガーズ』をもとにした作品で、1959年11月からブロードウェーで1443回続演された。1938年のオーストリアのアルプス地方が舞台。志願修道女のマリアがトラップ大佐の母のない7人の子供の家庭教師となり、愛情と音楽で一家に明るさを取り戻し、やがて大佐と結婚、トラップ・シンガーズを結成し、ナチスの手を逃れてアメリカへ亡命する。作詞オスカー・ハマーシュタイン・ジュニア、作曲リチャード・ロジャースの名コンビによる「ドレミの歌」「エーデルワイス」などの佳曲にあふれ、ロバート・ワイズ監督、ジュリー・アンドリュース主演の映画化(1965)も大ヒットした。日本での翻訳初演は65年(昭和40)。
[青木 啓]