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水口祭 みなくちまつり

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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

水口祭
みなくちまつり

稲の種まきの祭り。苗代に稲の籾種をまく日,苗代田の水口に土を盛り,木の枝や山吹,つつじなどの季節の花を挿し,これに焼米,洗い米などを供えて稲の豊作を祈る。木の枝は,田の神依代 (よりしろ) であり,焼米は鳥が供え物の焼米をついばんで,まいたばかりの籾を荒さないように期待したものである。

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デジタル大辞泉の解説

みなくち‐まつり【水口祭(り)】

苗代種もみをまく日に、その水口で行う田の神祭り。神酒・焼き米などを供え、ツツジ山吹などの枝を挿す。苗代祭り。種(たな)祭り。水戸(みと)祭り。 春》

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百科事典マイペディアの解説

水口祭【みなくちまつり】

苗代祭とも。苗代に籾(もみ)をまく日に,田の神に豊作を祈る祭。田の水口に土を盛って季節の花や小枝をさし,種籾の残りで作った焼米を供える。花や小枝は田の神の依代(よりしろ)である。
→関連項目田の神

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世界大百科事典 第2版の解説

みなくちまつり【水口祭】

稲作儀礼の一つで,一年の豊作を祈願して苗代(なわしろ)に種もみをまいた日に水口で行う。水口は水田への水の取入口で,ここに土を盛り季節の花や木の小枝を立てて焼米を供える。この焼米は種もみの残りで作る。愛知県下では〈鳥の口に上げる〉といい,供物の焼米を食べ苗代のもみは食わぬようにと祈る。同様の例は島根県や埼玉県などにも分布する。焼米を子どもたちに分け与える例も多く,千葉県君津郡では道の辻で子どもたちに分け与え,和歌山県東牟婁郡では子どもたちが田を回ってもらい歩く習俗があった。

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日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

水口祭
みなくちまつり

稲作儀礼の一つ。種籾(たねもみ)を播(ま)いたとき、苗代(なわしろ)の水口(取水口)で田の神を祭り、稲の生育を祈願する。季節の草花やツツジなどの枝を畦(あぜ)に挿し、種籾の残りでつくった焼き米を供え、普通、家族だけでひそやかに祭る。
 また苗尺(なえじゃく)、苗印(なえじるし)といって、田の中に棒を立てておき、苗がその高さにまで成長すれば田植(移植)適期の目安にしたが、苗印には前年秋の亥(い)の子や大師(だいし)講に供えた箸(はし)を保存しておいて使うことがあり、田の神を迎え祭る依代(よりしろ)とも考えられていた。[井之口章次]

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世界大百科事典内の水口祭の言及

【植物】より

…また,ゲルマン人たちの五月祭で森から切り出される木は,シラカバの枝であったりサンザシの花枝であったりし,それらはメー・ポールつまり〈五月柱〉と呼ばれた。そしてこのことは日本でもまったく同様であり,水口祭(みなくちまつり)では山からサカキや松,ヤマブキの花やツツジの花が切り出され,苗代田の水口に立てられた。 人間が森林や原野を開墾しつつあった時点においては,野生の木,そしてそこに宿る神々や精霊は,人間に対して敵意をもつ恐ろしい存在であった。…

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