サクユリ(読み)さくゆり

日本大百科全書(ニッポニカ) 「サクユリ」の意味・わかりやすい解説

サクユリ
さくゆり / 作百合
[学] Lilium auratum Lindl. var. auratum Baker
Lilium platyphyllum Makino

ユリ科(APG分類:ユリ科)の球根草。花はユリの仲間ではいちばん大きく、白色で中央部に黄色の筋(すじ)が入り、香りがよい。伊豆諸島のみに分布し、6月下旬に開花する。

[坂本忠一 2018年12月13日]


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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「サクユリ」の意味・わかりやすい解説

サクユリ
Lilium auratum var. platyphyllum

ユリ科の多年草。伊豆八丈島,青島などに産するヤマユリの1変種。全形はヤマユリに似て大型で,高さ 1m以上に達する。鱗茎はやや扁平な球形で,大きく,甘みがあって食用になる。花期7月で,直径 30cmに達する大きな花をつける。花被は純白で黄色の斑点がある。これをもとにした園芸品種もつくられている。

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世界大百科事典(旧版)内のサクユリの言及

【ユリ(百合)】より

…白色地に弁央に淡黄条が入り,多数の斑点がつく。変種のサクユリvar.platyphyllum Bakerは伊豆諸島に分布し,ヤマユリよりさらに大きく肉厚の花を開く。イワトユリL.maculatum Thunb.(イラスト)はスカシユリとも呼ぶが,花被片の基部が細くなって花が透けるからである。…

※「サクユリ」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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