ウェブ検索において、入力用の窓に調べたい文字列を入力を開始すると、自動的にその文字列につながる語を予測、検知して関連性のある検索語(群)を表示する機能。予測表示されるのは一般的に広く検索されている語である。たとえば、検索窓に「日本」と入力すると、「日本シリーズ」や「日本郵便」「日本地図」などが表示され、調べたいことの文字列を完全に入力しなくても、表示された候補から選ぶことができる。代表的なものに、グーグルGoogleの提供するGoogleサジェストがある。
記憶があいまいであったり漢字がわからないときの一助になり、またローマ字でも日本語の候補を示してくれるなど、便利な機能である一方で、個人や企業のネガティブな情報を含むキーワードが自動的に候補表示されるなどの問題点もある。サジェスト候補は必ずしも内容的に正しい組み合せであるとは限らないので、誤ったサジェストにより、個人や企業の活動に支障が出るケースがある。日本でも、日本人男性がアメリカのグーグル本社を提訴した裁判で、2013年(平成25)4月、東京地方裁判所は「サジェスト機能」により名誉が毀損(きそん)されたと認め、表示差し止めと、慰謝料30万円の支払いを命じる判決を下した。その一方、同年5月の同様の訴訟では、同じく東京地裁が訴えを退けるなど、司法の判断も分かれている。
似たような機能に、オートコンプリートAuto Completeがあるが、こちらはユーザーが過去に検索した語句を再利用し、短い入力で検索語の入力を可能にする補完機能である点が、一度も入力したことがない候補まで出すサジェスト機能とは異なる。
[編集部]
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