サフロール(その他表記)safrole

デジタル大辞泉 「サフロール」の意味・読み・例文・類語

サフロール(safrole)

サッサフラスの根からとる精油主成分。酸化するとピペロナールになる。香料やたばこの香りづけに使用

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精選版 日本国語大辞典 「サフロール」の意味・読み・例文・類語

サフロール

  1. 〘 名詞 〙 ( [英語] safrole ) サッサフラス油の主成分。無色または淡黄色の液体。ピペロナールやバニリンの合成原料、せっけん飲料などの香料として用いられる。化学式 C10H10O2

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改訂新版 世界大百科事典 「サフロール」の意味・わかりやすい解説

サフロール
safrole


サッサフラスノキSassafras officinaleクスノキ科)の根を蒸留して得られるサッサフラス油,クスノキの精油のショウノウ油シキミの果実精油の成分として存在する香気物質。これらの精油を蒸留,精製すると得られる。無色またはやや淡黄色の液体。比重1.10,沸点235.9℃,融点11℃,引火点100℃。水に不溶,アルコールエーテル,油に可溶,グリセリンなどにやや可溶。主としてセッケン香料として用いられるが,鎮痛塗布剤としても利用されている。またバニリン,ピペロナールなどの製造原料としても用いられる。
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化学辞典 第2版 「サフロール」の解説

サフロール
サフロール
safrole

5-(2-propenyl)-1,3-benzodioxole.C10H10O2(162.19).精油成分の一つで,サッサフラス油だいういきょう油などに含まれる.無色または淡黄色の液体で,サッサフラス油様の芳香がある.融点11 ℃,沸点233 ℃.1.105~1.108.1.536~1.540.せっけんの香料などに用いられる.有毒.LD50 1950 mg/kg(ラット経口).[CAS 94-59-7]

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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「サフロール」の意味・わかりやすい解説

サフロール
safrol

サッサフラス油の主成分。しょうのう赤油を急激に冷却すると結晶として得られる。芳香があり,融点 11℃,沸点 234.5℃。水に不溶,エチルアルコール,エーテルに可溶。ピペロナールやバニリンの合成原料,石鹸,チューインガム,医薬などの香料として使われる。

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