サヤインゲン

食の医学館 「サヤインゲン」の解説

サヤインゲン

《栄養と働き&調理のポイント》


 成長が早く、1年に3回収穫できるので、関西では三度豆とも呼ばれています。
○栄養成分としての働き
 ビタミンB1、B2、B6とB群がバランスよく含まれているのが特徴。B群は単独でとるよりもいっしょにとったほうが効果が高くなるので、効率のよい食材といえます。
 B1エネルギー代謝に必要なビタミンで、疲労物質を蓄積させない働きをもち、B2過酸化脂質(かさんかししつ)を排除して動脈硬化脳血栓(のうけっせん)の予防に有効に働きます。B6たんぱく質脂質代謝に不可欠なビタミンで、脂肪肝(しぼうかん)を抑制する作用やアレルギーを予防する働きがあります。
 その他の成分としては、カロテンも豊富。カロテンは油を使うと吸収率がアップするので、てんぷらや炒(いた)めものなどにして食べると視力回復や皮膚のかさつきを改善するのに役立ちます。
 ゆでてから料理するときは、キュウリ同様に板ずりをしてから熱湯に入れましょう。塩ゆでしたときよりも色よくゆであがり、細かい産毛もとれて食べやすくなります。

出典 小学館食の医学館について 情報

日本大百科全書(ニッポニカ) 「サヤインゲン」の意味・わかりやすい解説

サヤインゲン
さやいんげん / 莢隠元

インゲンマメうち、若莢(さや)を摘んで野菜用とする品種群をいう。菜豆とも書き、ケンタッキーワンダードジョウインゲン)のほか多くの品種がある。

[編集部]

出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

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