サレジオ会(読み)されじおかい(英語表記)Societas Salesiana ラテン語

日本大百科全書(ニッポニカ) 「サレジオ会」の意味・わかりやすい解説

サレジオ会
されじおかい
Societas Salesiana ラテン語

青少年のキリスト教教育を目的とする修道会。創設者ドン・ボスコにちなみ、ドン・ボスコ会Societas Don Bosco(略称SDB)ともいう。1859年、聖フランシスコ・サレジオを保護の聖人として、イタリアトリノに設立され、孤児院経営や青少年教育、出版事業を中心に活動を始めた。その教育理念は、理性宗教愛情を基礎に、家庭的な教育共同体のなかで、有効なあらゆる手段を用いて人格形成に導いてゆくというもので、その活動は急速に広まり、在俗協力者もあわせ、現在70余か国で数十万人が活動している。日本にも1926年(大正15)に渡来し、九州日向(ひゅうが)学院、東京育英学院などの教育施設や、出版社ドン・ボスコ社を経営している。

[鶴岡賀雄]

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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「サレジオ会」の意味・わかりやすい解説

サレジオ会
サレジオかい
Societas St. Francisci Salesii

1859年 G.M.ドン・ボスコが,イタリアのトリノにサルフランソアの精神にのっとって創立したカトリック修道会。 74年教皇の認可を受ける。貧しい青少年の教育を主眼として急速に全世界に発展し,現在ではイエズス会フランシスコ会に次ぐ大組織。女子修道会は 72年ドン・ボスコと M.マザレロにより,第三会は 75年ドン・ボスコにより創立された。日本には 1926年に渡来し,宮崎を中心に布教,東京に育英工業高等専門学校,大阪に星光学院などを経営。またドン・ボスコ社より多くの書物を刊行している。

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