さんざ(読み)サンザ

デジタル大辞泉 「さんざ」の意味・読み・例文・類語

さん‐ざ

[副]さんざん」の略。「さんざ待たされたあげく、断られた」

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日本大百科全書(ニッポニカ) 「さんざ」の意味・わかりやすい解説

サンザ
さんざ
sanza

アフリカのサハラ以南各地に広く分布する摘奏体鳴楽器の総称。地域によってムビラマリンバリケンベなどの呼称をもつ。形態も楽器ごとに異なるが、基本的には、数本から数十本の長さの異なる細長い薄片(木・竹・金属製)の一端を木やひょうたんの共鳴箱平板の上に固定し、手前にくる他端を親指や他の指ではじいて音を出す構造をもつ。平板に取り付けた場合は、楽器全体をひょうたんなどの中に入れて演奏し共鳴させる。多くの楽器は、共鳴箱や板に貝や金属のがらがらを取り付けたり、薄片の基部に自由に振動する金属片をつけたりして音質に変化をもたせている。通常、歌の伴奏に、また独奏合奏にも用いられる。19世紀に中南米に入り、カリブ海の黒人音楽にルンバ・ボックスとして大形の改良型サンザが使われるようになった。

[山田陽一]

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