イタリアの首都ローマにあり、「真実の口」(ボッカデラヴェリタ、La Bocca della Verità)のある教会として有名。チルコ・マッシモやカラカラ浴場跡など古代ローマの遺跡が多く残る一角、ボッカデラヴェリタ(真実の口)広場に面して建つ、7層の鐘楼(しょうろう)をもつロマネスク様式の教会である。古代ローマ時代から繁華街(食料市場)だった場所に、6世紀ごろ、ギリシア人住民の教会として建てられた。「真実の口」は、もともとは下水溝のふただったと考えられているもので、教会入り口の柱廊の左側の壁に立てかけられている。海神トリトーネのレリーフがあり、その口は嘘を言う者の手を噛みきる、という中世からの言い伝えがある。映画『ローマの休日』で有名になった。