サンミゲルデトゥクマン(その他表記)San Miguel de Tucumán

デジタル大辞泉 「サンミゲルデトゥクマン」の意味・読み・例文・類語

サンミゲル‐デ‐トゥクマン(San Miguel de Tucumán)

アルゼンチン北部、トゥクマン州都市。同州の州都。単にトゥクマンともよばれる。16世紀半ばにスペインコンキスタドール、ディエゴ=デ=ビジャロエルが開いた町に起源する。交通要地で、同国有数の製糖業の中心地として知られる。アールヌーボー様式の州議事堂、イタリアの建築家の設計による大聖堂など、歴史的建造物が残っている。

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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「サンミゲルデトゥクマン」の意味・わかりやすい解説

サンミゲルデトゥクマン
San Miguel de Tucumán

略称トゥクマン。アルゼンチン北西部,トゥクマン州の州都。アンデス山脈の東縁をなすアコンキハ山脈の東麓にあり,ドゥルセ川源流サリ川にのぞむ。 1565年スペイン人によってエルテハル川沿岸に建設されたが,洪水によってしばしば大きな被害を受けたため,1685年現在地に移転。植民地時代にはコルドバからボリビアの銀山地帯へ通じる交通路に沿う要地で,馬車馬具交易によって繁栄。独立戦争時の 1812年,市の北で M.ベルグラノ指揮下の独立軍がスペイン植民地政府軍を撃破。 16年7月9日にはアルゼンチン各地からの代表が市に集り,「リオデラプラタ合州国」の名のもとにスペインからの独立を宣言。 19世紀初め周辺地域にサトウキビ栽培が導入され,さらに 76年に鉄道が通じたことが,市の商業中心地としての発展を促進。市内には多数の製糖工場が建設されたが,1960年代後半に州政府の多角化政策によりその一部が閉鎖され,新規工業の発展がはかられている。気候の温和な花の多い都市で「共和国の庭園」として知られ,市内には植民地時代の建築物も多数保存されているため,観光地としても発展しつつある。国立トゥクマン大学 (1914) 所在地。アルゼンチン北西部の交通の要地で,鉄道,道路が分岐する。人口 47万 3014 (1991推計) 。

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