ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「シェーンハイマー」の意味・わかりやすい解説
シェーンハイマー
Schönheimer, Rudolf
[没]1941.9.11. ニューヨーク
ドイツの生化学者。分子を同位元素で標識する方法を創始した。つまり,食物などの生きた分子に同位元素をつけ,その出す放射線や質量の違いを頼りに,体内でのその行くえを追跡,代謝の研究に革命をもたらした。 1923年ベルリン大学卒業後,ライフワークであるコレステロールと動脈硬化症の研究に取組んだ。ライプチヒ,フライブルク両大学で教えたが,33年ナチスから逃れて渡米,コロンビア大学に移り,重水素の発見者 H.ユーリー教授を知って,前記の技術を応用する研究に従った。しかし,第2次世界大戦を苦にしてか,独ソ戦のさなかにニューヨークで自殺した。
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