シクロペンタデカノン(読み)しくろぺんたでかのんでーたのーと

日本大百科全書(ニッポニカ) 「シクロペンタデカノン」の意味・わかりやすい解説

シクロペンタデカノン(データノート)
しくろぺんたでかのんでーたのーと

シクロペンタデカノン
分子式C15H28O
分子量224.4
融点65.6℃
沸点120℃/0.1mmHg
比重0.8973(測定温度66℃)
屈折率(n) 1.4637

シクロペンタデカノン
しくろぺんたでかのん
cyclopentadecanone

じゃ香とほとんど区別しにくい香気を有する白色針状結晶。ケトシクロペンタデカンともいう。天然にはじゃ香中に存在する。エキサルトンの商品名で知られる。トリデカン-1・13-ジカルボン酸ジメチルを環状アシロインとしてから脱水、還元して合成する。保留性が強く、ムスコン代用として高級香料として用いられる。また、融点測定用溶剤としての用途もある。

[佐藤菊正]


出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

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