シグモンディ

化学辞典 第2版 「シグモンディ」の解説

シグモンディ
シグモンディ
Zsigmondy, Richard Adolf

オーストリア-ドイツのコロイド学者.ウィーンに生まれる.ウィーン大学とウィーン工科大学で学んだ後,1887年ミュンヘン大学に進学して有機化学を学び,1890年博士号を取得.同大学,ついでベルリン大学にて助手を務めた後,1893年からグラーツ工科大学の講師となり,ガラス陶磁器うわぐすりの研究からコロイド化学に興味を抱く.1897~1900年イエナのガラス工場に勤務し,H. Siedentopfとともに限外顕微鏡を開発した.1907年ゲッチンゲン大学の教授となり,無機化学研究所の所長を務めた.同研究所は第一次世界大戦時に深刻な打撃を受けたが,コロイド溶液に関する研究で1925年ノーベル化学賞を受賞した.

出典 森北出版「化学辞典(第2版)」化学辞典 第2版について 情報

百科事典マイペディア 「シグモンディ」の意味・わかりやすい解説

シグモンディ

オーストリアの化学者。1897年イェーナのガラス会社に入り,1907年ゲッティンゲン大学教授。限外顕微鏡の発明,金ゾルをはじめ各種コロイド溶液の作成,コロイドの不均一性の解明などコロイド化学に寄与。1925年ノーベル化学賞。

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