20世紀西洋人名事典 「シャルルデュ・ボス」の解説
シャルル デュ・ボス
Charles Du Bos
1882.10.27 - 1939.8.5
フランスの批評家。
パリ生まれ。
オックスフォード大学に学び、ヨーロッパ的な深い教養を身につけており、好きな作家を好きなように論じた。作品、作家の内面を形成する深層まで追求し、運命の諸相を明るみに引き出し、音楽、絵画の見方を巧みに用い、対象の世界を再現させていた。著書に「近似値」7巻(1922〜37年)などがあるが、批評の覚え書きのために口述筆記させた「日記21〜39」9巻(’46〜61年)に彼の文学観、人生観がうかがわれる。死後に評価が高まり、20世紀最大の批評家の一人に数えられている。
出典 日外アソシエーツ「20世紀西洋人名事典」(1995年刊)20世紀西洋人名事典について 情報