シャロット(英語表記)shallot
eschalot
Allium ascalonicum L.

デジタル大辞泉 「シャロット」の意味・読み・例文・類語

シャロット(shallot)

西洋野菜エシャロットの英語名。

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改訂新版 世界大百科事典 「シャロット」の意味・わかりやすい解説

シャロット
shallot
eschalot
Allium ascalonicum L.

ユリ科多年草。起源はあまり明らかでない。インドでのシャロット栽培は古いが,タマネギと混同されての記録が多い。日本へは明治以後導入されたといわれるが,普及はしなかった。近年になりフランスから輸入され市販されるようになった。草丈は20~30cmに伸長し,よく分げつする。葉は細長く,円筒状で濃緑色を呈し,平滑で秋から春にかけてよく茂る。花茎中空で細く円筒状で,淡紫色の花が晩春に開花する。鱗茎ワケギよりやや大きく外皮の色も濃い。ピクルスステーキなどの薬味,カレーのスパイスなどに使われる。日本の市場で〈エシャロット〉として出回っているものはラッキョウを若採りしたものの商品名で,本種とはまったく異なるものである。
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日本大百科全書(ニッポニカ) 「シャロット」の意味・わかりやすい解説

シャロット
しゃろっと
échalot フランス語
[学] Allium cepa L.
Allium ascalonicum L.

ユリ科(APG分類:ヒガンバナ科)の多年草。エシャロット、ベルギー・エシャロットともいう。タマネギから変化してできたといわれる。ネギに似るがずっと小形で、葉は5ミリメートルほどの中空の円筒状、高さも30センチメートルどまりである。地下茎は肥大して鱗茎(りんけい)となり、数個に分球し、おのおの長さ3センチメートルほどである。表面は茶褐色の薄皮をかぶる。夏に葉が枯れて休眠し、秋から茂り、翌年初夏に花茎を出し、白い小さなねぎ坊主状の花を開くが種子はできない。古くからヨーロッパで栽培された。鱗茎をすりおろしてフランス料理のソースに入れる。また、香辛野菜としてタマネギのように用いる。若い茎葉も食べられる。日本へは明治以後に渡来したが栽培はまれである。日本でエシャロット(エシャレット)と称して市販されているものは、ラッキョウの類である。

[星川清親 2019年1月21日]

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栄養・生化学辞典 「シャロット」の解説

シャロット

 [Allium ascalonicum].ユリ目ユリ科ネギ属の多年草で,若葉や鱗茎を食用にする.

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