スパイス(その他表記)spice

翻訳|spice

精選版 日本国語大辞典 「スパイス」の意味・読み・例文・類語

スパイス

  1. 〘 名詞 〙 ( [英語] spice ) 主に料理用の香辛料。香味料。薬味。〔南国記(1910)〕

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日本大百科全書(ニッポニカ) 「スパイス」の意味・わかりやすい解説

スパイス
すぱいす
spice

日本では香辛料と訳され、植物性の香味料、あるいは調味料、薬味などを含んだ意味に使われている。『ウェブスター辞典』によれば、「ペパーシナモンナツメグメースオールスパイスジンジャークローブなどの種々の芳香性植物から得られるもので、調理の際に食物に味をつけたり、ソースやピクルスなどに香味をつけたりするのに用いられる、いわば植物性の調味料または薬味であり、普通は粉末状である。さらにこれらを混ぜ合わせた調味料である」と定義されている。一般的に、スパイスは食物の味をととのえ、少量で食品素材の品質を高めたり変化を与えたりするもので、風味辛味、さらには刺激的な香りや快い香味を食物に付与する薬味である。味や香りの多様性、多面性がスパイスの持ち味である。

[齋藤 浩]

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改訂新版 世界大百科事典 「スパイス」の意味・わかりやすい解説

スパイス
speiss

鉄,ニッケル,銅などとヒ素との合金で,ヒ素を含む原料を溶融製錬したときに,還元性の状態で生成する中間産物。ひかわ(砒鈹)ともいう。マットの中の硫黄をヒ素におきかえたものと考えればよい。金属鉛はスパイスと混ざり合わず,容易に相分離を起こすため,鉛製錬のときによく生成するし,きらわれる。そのため予備処理で脱ヒしておくのが普通である。ニッケル,コバルトの捕集のためにわざわざスパイスを作ることもある。比重はマットより大きく,鉛の溶鉱炉では軽い順にスラグ(比重4程度),マット(比重5程度),スパイス(比重6程度),金属鉛(比重10程度)の4相が生成する。
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スパイス
spice

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デジタル大辞泉プラス 「スパイス」の解説

スパイス〔曲名〕

日本のポピュラー音楽。歌は女性アイドルグループ、Perfume。2011年発売。作詞・作曲:中田ヤスタカ。TBS系で放送のドラマ「専業主婦探偵 私はシャドウ」の主題歌。

スパイス〔商品名〕

株式会社アリミノが販売する整髪料のブランド名。業務用。

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栄養・生化学辞典 「スパイス」の解説

スパイス

 香辛料ともいう.食品や料理に香りや色をつける材料.

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世界大百科事典(旧版)内のスパイスの言及

【香辛料】より

…飲食物に芳香や風味を付加するために用いる植物物質で,精油成分,辛味成分,色素などを含む。スパイスspiceの訳語。肉類などのくさみを消して,うまみを増すとともに,防腐効果を有するものもあって肉料理には欠かせぬものであるため,ヨーロッパにおいて著しい発達を見せた。…

※「スパイス」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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