普及版 字通 の解説
13画
(異体字)
11画
[字訓] せまる・つよい・かたい・うるわしい
[説文解字]
[字形] 形声
声符は(しゆう)。正字は(酉)(ゆう)に従う。〔説文〕二下に「るなり」とあり、迫急の意とする。また健・集の意がある。〔書、胤征〕「人(しうじん)、木鐸(ぼくたく)を以て路に徇(とな)ふ」とは、軒使者の意。政令を布き、方言を採集するを掌るという。人はまた人(ゆうじん)に作り、(ゆう)は酒器。・もみな酒器で、字の初義は、おそらく酒を以て道路を修祓する意であろう。迫急・健などの諸義は、その引伸の義と思われる。
[訓義]
1. せまる、きびしくせまる。
2. つよい、きびしい、かたい。
3. うつくしい、うるわしい、しまって美しい。
4. と通じ、みまわる、めぐる、ゆく。
[古辞書の訓]
〔名義抄〕 タチマチ・カタシ・カタム・ウルハシ・ハルカナリ・ツクル・カハル・セム・セマル・ヲハル・ヲフ・メグル・ヲサム・アツマル・スミヤカナリ・ツキヌ・セメトル 〔字鏡集〕 ウルハシ・サル・ヲハル・タチマチ・スミヤカ・ツクル・ヲサム・セメトル・カクス・ハルカナリ・セム・ウタガフ・アツマル・アツム・メグル・ツクス・カハル・ヲフ・スミヤカナリ・カタシ・カタム・キハム・ツキヌ・セマル
[語系]
dziu、醜thjiuは声近く、醜の初形は、礼冠を著けた人が酒を酌む形。両者の儀礼に通ずるところがあろう。はまたに作る。も壺形の酒器の形。はまた聚dzioと声近く、通用の義がある。
[熟語]
偉▶・逸▶・▶・婉▶・華▶・雅▶・悍▶・挙▶・緊▶・勁▶・健▶・古▶・豪▶・忽▶・渾▶・旨▶・俊▶・上▶・人▶・尽▶・迅▶・正▶・整▶・絶▶・然▶・壮▶・爽▶・抜▶・美▶・媚▶・文▶・放▶・▶・密▶・利▶・麗▶・烈▶
[下接語]
気・警・逡・声・勢
出典 平凡社「普及版 字通」普及版 字通について 情報