ジェット燃料(読み)じぇっとねんりょう(英語表記)jet fuel

日本大百科全書(ニッポニカ) 「ジェット燃料」の意味・わかりやすい解説

ジェット燃料
じぇっとねんりょう
jet fuel

ジェットエンジンに使われる航空燃料油で、正しくは航空タービン燃料油という。灯油留分を主とする灯油型と、重質ナフサに近い留分を主とするナフサ型とがある。沸点範囲は灯油型では約200~280℃、ナフサ型では約100~240℃に相当し、これらの留分を水素化精製、再蒸留、調合して製造する。ジェット燃料としては、発熱量(1グラム当り1万0230カロリー以上)が高く、燃焼性、安定性が良好で、低温(零下40~50℃)でも固形物を析出しない性質が要求される。

[原 伸宜]

出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例