じくじく

精選版 日本国語大辞典 「じくじく」の意味・読み・例文・類語

じく‐じく

〘副〙 (「と」を伴って用いることもある)
水分を多く含んでいるさま、たえず水がにじみ出るさま、湿っているさまなどを表わす語。
俳諧新撰犬筑波集(1532頃)雑「つくたびごとにしるはじくじく 山でらのかねのしもくはなま木にて」
※母を恋ふる記(1919)〈谷崎潤一郎〉「魚を焼くらしいぢくぢくと脂の焦げる旨さうな匂ひがした」
② 興奮して身体などを動かすさまや、うごめいているさまなどを表わす語。
※俳諧・誹諧独吟集(1666)上「人形をあやつるも何舞灯籠 いさむや筆のぢくぢくをどり」
③ 少しずつ物事が進んでゆくさまを表わす語。じわじわ。
※落語・ちきり伊勢屋(1893‐94)〈禽語楼小さん〉「残暑でジクジクやられますのが一番苦しい様に思はれます」

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

デジタル大辞泉 「じくじく」の意味・読み・例文・類語

じく‐じく

[副](スル)水分を多く含み湿っているさま。水がにじみ出ているさま。「年じゅうじくじく(と)している土地」「傷口じくじく(と)して治らない」
[類語]じめじめじとじとじっとり湿っぽいしっとりしっぽりしとしとしとど

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

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