しっとり(読み)シットリ

デジタル大辞泉 「しっとり」の意味・読み・例文・類語

しっとり

[副](スル)
軽く湿りけが行き渡っているさま。「しっとり(と)ぬれた若草
静かに落ち着いて、好ましい趣のあるさま。「しっとり(と)した感じの女性
[類語](1湿っぽいじっとりじめじめじとじとしっぽりじくじくしとしとしとど/(2物静か内気弱気引っ込み思案気弱内弁慶陰弁慶臆病大人しいこわがり小心小胆怯懦きょうだ怯弱きょうじゃく意気地なし小心翼翼弱腰薄弱惰弱柔弱軟弱優柔不断やわやわ弱弱しい女女しい弱音を吐く・音を上げる悲鳴を上げる・気が弱い腰が弱い煮え切らない肝が小さい・肝っ玉が小さい・温順柔順従順温柔温良順良素直穏和おだやかおとなしやか控えめ優しい内向的人見知りしんねりむっつりシャイ心静か安らか安穏のどか悠長悠然悠悠悠揚浩然どっしり気長伸び伸び伸びやかのんびり屈託無い自然体のんどりしなやかしとやかなよやかなよなよ物柔らか静静しずしずソフトおっとり婉然えんぜんしおらしい閑語たおやかナイーブ心優しい柔和温雅鷹揚おうよう静心しずこころ従容しょうよう悠悠閑閑おおどかつつましい奥ゆかしい泰然自若平静冷静しみじみしっぽりしんみり静まる温顔温容春風駘蕩たいとう穏便粛粛静謐せいひつ静粛

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「しっとり」の意味・読み・例文・類語

しっとり

  1. 〘 副詞 〙 ( 「と」を伴って用いることもある )
  2. 湿気が軽く全体にいきわたっているさま、濡れ湿っているさまを表わす語。
    1. [初出の実例]「小雨がざっとふりたらば、〈略〉しっとりとして、よかるべき也」(出典:中華若木詩抄(1520頃)上)
  3. ゆっくりと落ち着いたさま、深く静まりかえっているさまを表わす語。また、よく整って安定しているさまを表わす語。じっとり。
    1. [初出の実例]「そのやうなことのしげい県を吾はようしっとりとをさめたと袁甫が云たぞ」(出典:玉塵抄(1563)二九)
  4. しとやかなさま、しずかで落ち着いた味わいのあるさま、また、女性の、しずかな中にもうるおいやほのかな色っぽさがただよっているさまを表わす語。じっとり。
    1. [初出の実例]「男が求れば、女はしっとりとして応ぞ」(出典:土井本周易抄(1477)四)

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