ジファール(読み)じふぁーる(その他表記)Henri Jacques Giffard

精選版 日本国語大辞典 「ジファール」の意味・読み・例文・類語

ジファール

  1. ( Henri Jacques Giffard アンリ=ジャック━ ) フランス技術者。一八五二年世界最初の水素飛行船航行に成功。ボイラー給水用のインジェクターなども発明。(一八二五‐八二

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日本大百科全書(ニッポニカ) 「ジファール」の意味・わかりやすい解説

ジファール
じふぁーる
Henri Jacques Giffard
(1825―1882)

フランスの発明家。1852年、世界最初の飛行船を飛行させた。気球動力を設ける構想は以前からあったが、模型の段階でしかなかった。彼の飛行船は長さ44メートル、直径12メートル、ガス袋容積2500立方メートルの半硬式で、3馬力の蒸気機関に直径3.4メートルの二枚羽根プロペラを装備方向舵(だ)によって旋回を行った。ゴンドラは縦桁(けた)につるし、さらにガス袋にかけた網で固定されている。他の業績として、1858年、蒸気機関のインゼクター(噴射器)の発明がある。

佐貫亦男

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