ジャクソンビル(読み)じゃくそんびる(英語表記)Jacksonville

日本大百科全書(ニッポニカ) 「ジャクソンビル」の意味・わかりやすい解説

ジャクソンビル
じゃくそんびる
Jacksonville

アメリカ合衆国フロリダ州北東部の商工業都市。人口73万5617(2000)。州最大の都市で、面積(2264平方キロメートル)は合衆国第2位である。セント・ジョン川の河口付近に位置し、貿易港でもある。木材硫黄(いおう)、紙製品、化学製品、パルプなどが主要輸出品で、コーヒーや自動車が主要輸入品になっている。主要な工業には木材、製紙、化学製品、食品、葉巻たばこがある。南部大西洋岸の鉄道・航空・道路交通の要衝であり、合衆国南東部の商業、金融・保険業の中心地の一つである。美しい砂浜とヨットや釣りの施設を備えた保養地でもある。

 1816年集落が建設され、32年に市となった。地名は第7代大統領A・ジャクソンにちなむ。19世紀後半の鉄道と港の発展により、商工業が発達した。ジャクソンビル大学、エドワード・ウォルターズ大学、ジョーンズ大学の所在地であるほか、全米大学フットボールのゲイターボウルの開催地でもある。

[菅野峰明]

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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「ジャクソンビル」の意味・わかりやすい解説

ジャクソンビル
Jacksonville

アメリカ合衆国,フロリダ州北東部にある同州第1の都市。フロリダ半島基部,セントジョンズ川河口近くに位置する海港で,地名は初代フロリダ州知事 A.ジャクソン (第7代大統領) に由来。 1564年フランス人が入植,のちスペイン人が居住し,1821年アメリカ領となった。インディアンセミノール族との戦いや南北戦争のため発展が遅れたが,主要道路,高速道路,幹線鉄道,航空路の集中する交通の要地として急速に発展。同州の金融,保険,商業などのビジネスセンターとなった。フロリダ州の玄関口にあたり,観光都市,コンベンション都市としても有名。海軍航空基地など海軍施設も市の経済を支えている。ジャクソンビル大学 (1934創立) ,中央フロリダ大学 (72) がある。人口 82万1784(2010)。

ジャクソンビル
Jacksonville

アメリカ合衆国,イリノイ州中西部の都市。 1825年創設。 A.ジャクソン将軍 (第7代大統領) にちなんで命名された。教育都市,宗教都市としての特色が強く,29年イリノイ・カレッジ,30年ジャクソンビル女子大学が創立された。その他多くの大学,聴覚障害児のための学校養護学校などがある。農業地域の中心地で,食品加工製本業が行われる。人口1万 9324 (1990) 。

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