ジャレル(その他表記)Jarrell, Randal

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「ジャレル」の意味・わかりやすい解説

ジャレル
Jarrell, Randal

[生]1914.5.6. テネシーナッシュビル
[没]1965.10.14. ノースカロライナ,チャペルヒル
アメリカ詩人批評家。バンダービルト大学卒業後,教師をするかたわら知的で感受性豊かな詩を書き,処女詩集『他人の血』 Blood for a Stranger (1942) を発表。第2次世界大戦に参加,戦争詩『小さき友よ』 Little Friend,Little Friend (45) を書く。ほかに評論集『詩と時代』 Poetry and the Age (53) や女子大学を風刺した小説『ある大学風景』 Pictures from an Institution (54) などがある。自動車事故で死去

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日本大百科全書(ニッポニカ) 「ジャレル」の意味・わかりやすい解説

ジャレル
じゃれる
Randall Jarrell
(1914―1965)

アメリカの詩人、批評家。人生を、そのもろさを通して眺めることが詩のテーマで、彼はそれを卓越した技巧で表現した。主著には『全詩集』(1969)がある。T・S・エリオット以来のもっとも優れた批評と評価される評論集『詩と時代』(1953)は、鋭利な直観ヒューマニスティック姿勢特徴とし、同時代の詩人R・ローウェルらを世に送り出すうえでも功績が大きかった。

[徳永暢三]

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