ジャン・ピエールファイユ(その他表記)Jean-Pierre Faye

現代外国人名録2016 の解説

ジャン・ピエール ファイユ
Jean-Pierre Faye

職業・肩書
作家,詩人

国籍
フランス

生年月日
1925年7月19日

出生地
パリ

学歴
パリ大学(哲学)

受賞
ルノード賞〔1964年〕「水門

経歴
1954〜55年にシカゴ大学の交換研究員となり渡米、帰国して’55〜56年リール大学助教授、’59〜60年ソルボンヌのパリ大学に移った。’60年より国立学術研究センターの研究員を務め、同センター長官に就任した。この間種々の学術機関の設立に尽力するとともに、’86〜90年にはパリの欧州哲学大学の創立に従事してその学長を務めるなど、大学関係の要職を歴任した。創作は’50年代末より一貫して続け、’60年にP.ソレルスらと「テル・ケル」誌の創刊に加わったが、’68年には別れて「シャンジュ」誌を創刊した。先鋭な問題意識のもと前衛的詩集や実験小説をつくり、’64年の小説「L’écluse(水門)」でルノード賞を受賞。他の作品に詩集「逆流した川」(’59年)、戯曲「魂と石」(’64年)、小説「街々のあいだで」(’58年)、「脈動」(’62年)、評論集に小説論「唯一の物語」(’’67年)、ファシズム言語を分析した「全体主義的言語」(’72年)など。

出典 日外アソシエーツ「現代外国人名録2016」現代外国人名録2016について 情報

20世紀西洋人名事典 の解説

ジャン・ピエール ファイユ
Jean Pierre Faye


1925.7.19 -
フランスの小説家,詩人。
パリ生まれ。
第二次大戦直後に「ターブル・ロンド」誌に詩を発表したのが最初の活動で、この頃の詩作は、1958年に「逆さになった河」にまとめられた。小説の第一作は「街々のあいだで」(’58年)で、実験的な前衛小説である。政治学、政治社会学にもユニークな業績を示し、「全体主義的言語、説得的理性経済の批判」は’72年に刊行された700ページを越える大著である。そのほか「断層」(’61年)、「水門」(’64年)、「脈動」(’64年)などがある。

出典 日外アソシエーツ「20世紀西洋人名事典」(1995年刊)20世紀西洋人名事典について 情報

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