20世紀西洋人名事典 「ジャンリシュパン」の解説
ジャン リシュパン
Jean Richepin
1849 - 1926
詩人,小説家,劇作家。
元・アカデミー・フランセーズ会員。
メデア(アルジェリア)生まれ。
ギリシア、ラテン文学に精通。ロマン派の詩人として出発し、次第に古典的な技法を示す。奇矯を好んで世間の注意を引きつけたが最初の詩集「浮浪人の歌」(1876年)を刊行した際、幾編かが当局の機嫌を損ね、投獄され罰金を科せられる。水夫、荷揚げ人夫をしながら生活費を稼いだ後「愛撫」(1877年)、「冒涜」(1884年)、「海」(1886年)などを発表。小説に「とりもち」(1881年)、「舗石」(1883年)など、戯曲に「浮浪者」(1897年)などがある。1908年アカデミー・フランセーズの会員に選出。
出典 日外アソシエーツ「20世紀西洋人名事典」(1995年刊)20世紀西洋人名事典について 情報