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浮浪人 ふろうにん

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

浮浪人
ふろうにん

律令制下の農民が口分田 (くぶんでん) を捨て,本貫 (ほんがん) の地を離れ,他国他郷を流浪する者や無籍者をいう。発生の原因は重税で特に調などをはじめとする労役の過重にあった。政府は国司に命じてその発生防止をはかり,浮浪先で庸・調の収取を行い,戸籍に編入する政策をとったが効果はなく,むしろ次第に増加し,彼らの多くは権門勢家荘園に流入し,やがて荘園の生成に重要なかかわりをもった。

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デジタル大辞泉の解説

ふろう‐にん〔フラウ‐〕【浮浪人】

浮浪者」に同じ。

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百科事典マイペディアの解説

浮浪人【ふろうにん】

古代,律令制下で本籍地を離脱して流浪したり,他所に居住したりする者。課税を免れやすいので取締りの対象となった。浮浪が他所にあって課税をすべて納めるのに対し,課税を逃れると逃亡とされ,浮浪とあわせて浮逃(ふとう)と呼ばれた。
→関連項目荘園(日本)

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世界大百科事典内の浮浪人の言及

【平民】より

…《令義解(りようのぎげ)》で〈家人(けにん),奴婢(ぬひ)〉について〈すでに平民に非ず〉といわれているように,賤民である家人や奴婢は平民身分から除外された。また公民の籍帳から外れた浮浪人も平民とはみなされなかったが,浮浪帳に編付され調庸を負担している浮浪人は,弘仁年間(810‐824)の太政官符により水旱不熟の年には平民に準じて調庸が免除されることになった。やがて籍帳による支配の崩壊にともなって公民と浪人の区別がなくなり,公田を請け負って経営する大小の田堵(たと)百姓らが一般に公民,平民と呼ばれるに至り,荘民・寄人(よりうど)や下人(げにん)・所従(しよじゆう)との区別が生まれてくる。…

※「浮浪人」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

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