コトバンクはYahoo!辞書と技術提携しています。

浮浪人 ふろうにん

3件 の用語解説(浮浪人の意味・用語解説を検索)

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

浮浪人
ふろうにん

律令制下の農民が口分田 (くぶんでん) を捨て,本貫 (ほんがん) の地を離れ,他国他郷を流浪する者や無籍者をいう。発生の原因は重税で特に庸・調などをはじめとする労役の過重にあった。政府は国司に命じてその発生防止をはかり,浮浪先で庸・調の収取を行い,戸籍に編入する政策をとったが効果はなく,むしろ次第に増加し,彼らの多くは権門勢家荘園に流入し,やがて荘園の生成に重要なかかわりをもった。

本文は出典元の記述の一部を掲載しています。

出典|ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典
Copyright (c) 2014 Britannica Japan Co., Ltd. All rights reserved.
それぞれの記述は執筆時点でのもので、常に最新の内容であることを保証するものではありません。

デジタル大辞泉の解説

ふろう‐にん〔フラウ‐〕【浮浪人】

浮浪者」に同じ。

出典|小学館 この辞書の凡例を見る
監修:松村明
編集委員:池上秋彦、金田弘、杉崎一雄、鈴木丹士郎、中嶋尚、林巨樹、飛田良文
編集協力:曽根脩
(C)Shogakukan Inc.
それぞれの用語は執筆時点での最新のもので、常に最新の内容であることを保証するものではありません。

百科事典マイペディアの解説

浮浪人【ふろうにん】

古代,律令制下で本籍地を離脱して流浪したり,他所に居住したりする者。課税を免れやすいので取締りの対象となった。浮浪が他所にあって課税をすべて納めるのに対し,課税を逃れると逃亡とされ,浮浪とあわせて浮逃(ふとう)と呼ばれた。
→関連項目荘園(日本)

出典|株式会社日立ソリューションズ・クリエイト
All Rights Reserved. Copyright (C) 2015, Hitachi Solutions Create,Ltd. ご提供する『百科事典マイペディア』は2010年5月に編集・制作したものです

世界大百科事典内の浮浪人の言及

【平民】より

…《令義解(りようのぎげ)》で〈家人(けにん),奴婢(ぬひ)〉について〈すでに平民に非ず〉といわれているように,賤民である家人や奴婢は平民身分から除外された。また公民の籍帳から外れた浮浪人も平民とはみなされなかったが,浮浪帳に編付され調庸を負担している浮浪人は,弘仁年間(810‐824)の太政官符により水旱不熟の年には平民に準じて調庸が免除されることになった。やがて籍帳による支配の崩壊にともなって公民と浪人の区別がなくなり,公田を請け負って経営する大小の田堵(たと)百姓らが一般に公民,平民と呼ばれるに至り,荘民・寄人(よりうど)や下人(げにん)・所従(しよじゆう)との区別が生まれてくる。…

※「浮浪人」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社日立ソリューションズ・クリエイト
All Rights Reserved. Copyright (C) 2015, Hitachi Solutions Create,Ltd. 収録データは1998年10月に編集製作されたものです。それぞれの用語は執筆時点での最新のもので、常に最新の内容であることを保証するものではありません。また、本文中の図・表・イラストはご提供しておりません。

浮浪人の関連キーワード園地口分田駅子官奴司口分公民国造田職分田私田授口帳

今日のキーワード

トランスアジア航空

台湾・台北市に本拠を置く航空会社。中国語名は復興航空。1951年、台湾初の民間航空会社として設立。83年に台湾の国産実業グループに経営移管され、組織改編を実施した。92年に国際チャーター便の運航を始め...

続きを読む

コトバンク for iPhone