日本大百科全書(ニッポニカ) 「スタティウス」の意味・わかりやすい解説 スタティウスすたてぃうすPublius Papinius Statius(45ころ―96) 古代ローマの詩人。ナポリで生まれる。父親に詩の手ほどきを受け、ローマで詩人としての名声を確立したが、晩年は故郷に隠退し、そこで亡くなった。現存作品としては、叙事詩『テーバイ物語』全12巻、叙事詩『アキレウス物語』(未完)、おりおりに書かれた32編の詩を集めた『シルウァエ』全五巻がある。中世の詩人ダンテやチョーサーに多大の影響を及ぼした。[木村健治] 出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例