ステフィン
Simon Stevin
生没年:1548-1620
出典 株式会社平凡社「改訂新版 世界大百科事典」改訂新版 世界大百科事典について 情報
ステフィン
オランダの数学者,物理学者,技術者。生地ブルッヘの市庁に勤め,のちオランダ軍の経理総監となる。十進小数の理を説いて(1585年)普及に努め,力の合成の法則を確立,力の平衡条件を明らかにし,液体内の圧力が液面からの深さだけできまることを発見。技術上の発明もある。
出典 株式会社平凡社百科事典マイペディアについて 情報
世界大百科事典(旧版)内のステフィンの言及
【記数法】より
… 1より小さい数を表すのにわれわれは十進小数を使っている。小数そのものは,メソポタミア,中国で古くから使われていたが,オランダのステフィン(ステビンともいう)Simon Stevin(1548‐1620)は統一的に十進小数を使うべきことを主張し,それを広めた。彼は,〇で囲んだ数字で小数の位取りを示し,現代の21.4142を21⓪4①1②4③2④で表した(運算のときは,⓪①②③の位置を変えた)。…
【エネルギー】より
…このこと,すなわち機械は仕事を伝達するものであって生みだすものではないということもレオナルド・ダ・ビンチの時代にははっきり認識されていた。例えば,S.ステフィンはこれを自明のこととして用いて,力の合成の平行四辺形則を証明している。 しかし,エネルギーの概念の萌芽となった運動エネルギーに関する考察を初めて試みたのは,やはりG.ガリレイであった。…
【記数法】より
… 1より小さい数を表すのにわれわれは十進小数を使っている。小数そのものは,メソポタミア,中国で古くから使われていたが,オランダのステフィン(ステビンともいう)Simon Stevin(1548‐1620)は統一的に十進小数を使うべきことを主張し,それを広めた。彼は,〇で囲んだ数字で小数の位取りを示し,現代の21.4142を21⓪4①1②4③2④で表した(運算のときは,⓪①②③の位置を変えた)。…
【度量衡】より
…また,古代インドの量の場合のように,四進法が強調されていた例もある。 数の表現が十進法に集約された経緯から考えれば,度量衡(とくに,既述の倍量・分量の構成)についても十進法が早くから導入されていてよかったはずなのだが,西欧での事態の推移は意外に緩慢であって,正しい認識が得られたのは,オランダの学者S.ステフィンの著書《10分の1についてDe thiende》(1585)以後のことに属する。ところが,中国(およびたぶんモヘンジョダロ)では,古くから度量衡にも十進法が採用されていた(秦の始皇帝が6尺を1歩としたときの6は,陰陽五行説に基づくものであって,例外と考えるべきであろう)。…
※「ステフィン」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」