ストロスカーン(その他表記)Strauss-Kahn, Dominique

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「ストロスカーン」の意味・わかりやすい解説

ストロスカーン
Strauss-Kahn, Dominique

[生]1949.4.25. ヌイイシュルセーヌ
フランスの経済学者,政治家。頭文字をとって DSKとも呼ばれる。2007~11年に国際通貨基金 IMF専務理事を務めた。モロッコ南西部のアガディールで育ち,1960年にモナコ移住。パリのカルノ高校を優秀な成績で卒業し,1971年に HEC経営大学院で経営学学士号を,1972年にパリ政治学院で政治学学士号を取得した。その後,パリ大学で公法学士号および経済学博士号を取得。ナンシー大学,パリ大学の経済学教授に就任したのち,1978年にパリ大学で終身在職権を得た。1981~86年にフランス社会党企画担当委員を務め,1986年に国民議会議員に当選,1988~91年に財務委員会委員長を務めた。1991年にジャーナリストのアン・シンクレアと結婚。1991~93年産業・貿易大臣,1993~97年には民間で企業弁護士として活動した。1997~99年経済・財政・産業大臣を務め,ユーロの導入を見届けた。2000~01年,パリ政治学院の経済学教授を務めた。また経済協力開発機構 OECD顧問も務めた。2007年の大統領選挙に向けて,社会党の大統領候補に立ったが敗れ,同 2007年,ニコラ・サルコジ大統領の推薦を受けて IMF専務理事に就任した。2011年5月,ホテルの女性従業員への性的暴行容疑によりニューヨークで逮捕され,5月18日に IMF専務理事を辞任した。

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