ストロビランセス(英語表記)Strobilanthes dyerianus Mast.

改訂新版 世界大百科事典 「ストロビランセス」の意味・わかりやすい解説

ストロビランセス
Strobilanthes dyerianus Mast.

キツネノマゴ科イセハナビ属Strobilanthes多年草で,原産地はミャンマー。原産地では低木状となる。和名ウラムラサキは,葉裏が紫紅色であることによる。あらく分枝して茂る草本質の低木で,茎には毛がある。先のとがる楕円状披針形の葉を対生してつけ,葉柄はない。葉は表に金属光沢のある青色と藤色の斑(ふ)があって美しく,若葉裏面が紫紅色であるが,老葉になると銀白色となる。花は,立ち上がる穂状花序に,キリの花に似た長さ4cmぐらいの淡黄色花を咲かせる。挿木により苗を作り鉢植えを行うが,用土は排水のよい土がよい。高温多湿を好むため,しばしば葉に霧をかけ,夏の間は半日陰にし,冬季は最低15℃以上を保つようにする。もっぱら鉢物としてその葉を観賞する。

 イセハナビ属Strobilanthesは300種以上を含む大きな群で,その大部分東南アジア亜熱帯から熱帯域に分布し,美しい大きな花をつける種がある。
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百科事典マイペディア 「ストロビランセス」の意味・わかりやすい解説

ストロビランセス

キツネノマゴ科の一属で,約300種が東南アジアの熱帯・亜熱帯に分布する多年草,低木であるが,多くの属に細分されることもある。代表的な栽培種はミャンマー原産のウラムラサキ。高さ1.5mほどの小低木で茎は四角。長さ15cmくらいの楕円状披針形の無柄の葉を対生。葉面は金属光沢がある紫色で脈は濃色,裏面は紫紅色。直立した穂状花序に淡紫色の5裂した筒状花がつく。観葉植物として温室で栽培。さし木,実生(みしょう)でふやす。

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