スピン共鳴(読み)スピンきょうめい(英語表記)spin resonance

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「スピン共鳴」の意味・わかりやすい解説

スピン共鳴
スピンきょうめい
spin resonance

磁場中でゼーマン効果によって分離した電子スピンまたは核スピンエネルギー準位の間の磁気共鳴をさす。共鳴吸収される電磁波周波数は,ラーモア周波数である。強磁性体フェリ磁性体では,内部磁場による場合は赤外線になり,外部磁場が重要な場合,電子スピンでは共鳴はマイクロ波領域で起り,常磁性共鳴,強磁性共鳴,反強磁性共鳴などに分けられる。核スピンではラジオ波で観測され,核磁気共鳴と呼ばれる。

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