スフィンゴ糖脂質(読み)スフィンゴトウシシツ

化学辞典 第2版 「スフィンゴ糖脂質」の解説

スフィンゴ糖脂質
スフィンゴトウシシツ
sphingoglycolipid

細胞小胞体(ER)で合成されるセラミドに,オリゴ糖が結合した分子細胞膜脂質二重層外層に存在する.セラミドはアミノ酸であるセリン脂肪酸が結合した長鎖アミノアルコール(スフィンゴシン)に,さらにもう1個の脂肪酸がついたものである.細菌毒素標的血液型を決める物質ともなっている.

出典 森北出版「化学辞典(第2版)」化学辞典 第2版について 情報

世界大百科事典(旧版)内のスフィンゴ糖脂質の言及

【脂質】より

…主として植物界と微生物界に見いだされる。
[スフィンゴ糖脂質glycosphingolipid]
 グリコシルセラミドともいう。最も簡単なものはセレブロシドで,セラミド(スフィンゴシンのアミノ基に脂肪酸がアミド結合した構造単位)の水酸基にβ‐グリコシド結合した糖を含む(図6)。…

【糖脂質】より

…糖と脂質が共有結合した物質の総称で,グリコリピドともいう。その代表例はスフィンゴ糖脂質であり,これはスフィンゴシン(図1)と脂肪酸が結合したものにさらに糖が結合したものである。スフィンゴ糖脂質は動物細胞の細胞膜に組み込まれて存在し,糖鎖は細胞の外側へと配向している。…

※「スフィンゴ糖脂質」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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