セレブロシド

デジタル大辞泉 「セレブロシド」の意味・読み・例文・類語

セレブロシド(cerebroside)

動物の脳や神経に存在する糖脂質広義には脳以外の臓器に見られるグルコセレブロシドを含む場合もある。加水分解で糖を失うとセラミドになる。ガラクトセレブロシド

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化学辞典 第2版 「セレブロシド」の解説

セレブロシド
セレブロシド
cerebroside

galactoserebroside.広義にはガラクトセレブロシドとグルコセレブロシドとを含めてセレブロシドとよぶ.動物の脳や神経に存在するモノグリコシルセラミドの総称.脂肪酸,スフィンゴシン,D-ガラクトース1分子ずつよりなる.酸加水分解によりセラミドが,アルカリ加水分解により脂肪酸のないサイコシンが得られる.構成脂肪酸により,便宜的にケラシンフレノシン,ネルボン,オキシネルボンに分類される.生体内では,UDP-D-ガラクトースとセラミドから生成すると考えられている.セレブロン分画(α-ヒドロキシ-n-テトラコサン酸含有)は融点212~215 ℃.+3.98°.ケラシン分画(n-テトラコサン酸含有)は融点185~187 ℃.-3.82°.ネルボン分画(Δ15-n-テトラコセン酸含有)は融点180 ℃.-3.70°.オキシネルボン分画(α-ヒドロキシ-Δ15-n-テトラコセン酸含有)は融点205~210 ℃.+3.80°である.一般に白色の粉末で,エーテル石油エーテルには不溶,熱アルコール類,ピリジンクロロホルムに可溶.[CAS 115681-40-8]

出典 森北出版「化学辞典(第2版)」化学辞典 第2版について 情報

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「セレブロシド」の意味・わかりやすい解説

セレブロシド
cerebroside

糖脂質の一型で,セラミド+ヘキソース (六炭糖) の構造をもつもの。セラミドとは,水酸基をもつ長鎖の脂肪族アミンであるスフィンゴシン類のアミノ基に,長鎖の脂肪酸がアミド結合したもの。このセラミドの水酸基に糖が結合して,セレブロシドとなる。糖の種類によりガラクトセレブロシドとグルコセレブロシドに大別される。セレブロシドは特に脳と神経系に分布し,名称 (セレブロ) も脳にちなむ。

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栄養・生化学辞典 「セレブロシド」の解説

セレブロシド


 スフィンゴイドを含む糖脂質.脳や神経に分布する.

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百科事典マイペディア 「セレブロシド」の意味・わかりやすい解説

セレブロシド

糖脂質

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世界大百科事典(旧版)内のセレブロシドの言及

【脂質】より


[スフィンゴ糖脂質glycosphingolipid]
 グリコシルセラミドともいう。最も簡単なものはセレブロシドで,セラミド(スフィンゴシンのアミノ基に脂肪酸がアミド結合した構造単位)の水酸基にβ‐グリコシド結合した糖を含む(図6)。この脂質のある種のものは動物の細胞表面の重要成分であり,赤血球表面に存在する糖脂質が血液型特異性を担っている。…

※「セレブロシド」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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