スプリットの史跡群とディオクレティアヌス宮殿(読み)スプリットのしせきぐんとディオクレティアヌスきゅうでん

世界遺産詳解 の解説

スプリットのしせきぐんとディオクレティアヌスきゅうでん【スプリットの史跡群とディオクレティアヌス宮殿】

1979年に登録されたクロアチアの世界遺産(文化遺産)。スプリットは、アドリア海に面した小さな半島にある、スプリット=ダルマチア郡の中心都市。この町の大きな転機は305年、ローマ帝国皇帝のディオクレティアヌスが退位して、サロナ近郊のスプリットに隠棲のために建設した離宮に移り住んだことである。この離宮が今日遺構として残るディオクレティアヌス宮殿である。宮殿は高さ20m以上の堅固な城壁で囲まれていた。しかし、ディオクレティアヌスの死後は寂れ、7世紀初頭までに廃墟となった。その後、中世教会などが建てられ、宮殿跡を中心に町は発展した。スプリットには、こうした当時の遺構が残されている。◇英名はHistorical Complex of Split with the Palace of Diocletian

出典 講談社世界遺産詳解について 情報

今日のキーワード

苦肉の策

敵を欺くために、自分の身や味方を苦しめてまで行うはかりごと。また、苦しまぎれに考え出した手立て。苦肉の謀はかりごと。「苦肉の策を講じる」...

苦肉の策の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android