デジタル大辞泉
「スーパーKEKB」の意味・読み・例文・類語
出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例
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スーパーKEKB
茨城県つくば市にある全周3キロの地下トンネル内に、高エネルギー加速器研究機構が設置した新型加速器。リング状に平行した2本の真空パイプの中で、電子と陽電子のビームをそれぞれ反対回りに走らせる。光速近くまで加速してパイプが交差する一点で電子と陽電子を正面衝突させ、生み出される別の素粒子の振る舞いなどを調べる。旧型加速器「KEKB」を改良し、衝突の頻度を高めて得られるデータの量を増やした。衝突の様子を精密に捉える測定器を備えて性能を大幅に向上させた。
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出典 共同通信社 共同通信ニュース用語解説共同通信ニュース用語解説について 情報
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スーパーKEKB
茨城県つくば市の高エネルギー加速器研究機構(KEK)が開発した素粒子物理の実験施設で、日本で最大の衝突型加速器。高エネルギーの電子と陽電子を衝突させることで宇宙誕生直後に似た環境を再現し、宇宙に物質が誕生した経緯を解明するために作られた。地下約10メートル、一周約3キロメートルの円形トンネル内に設置されており、1999年から2010年まで稼働した前身の「KEKB」の次世代型として18年3月に稼働を開始した。同年4月26日、同機構は光の速度と同等まで加速した電子と陽電子の衝突に成功したと発表。前身のKEKBを使って検証され、08年のノーベル物理学賞につながった素粒子物理学の基礎理論「小林・益川理論」では説明しきれなかった宇宙誕生時の謎の解明につながることが期待されている。
出典 朝日新聞出版知恵蔵miniについて 情報
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出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例
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