ズイムシ(読み)ずいむし

日本大百科全書(ニッポニカ) 「ズイムシ」の意味・わかりやすい解説

ズイムシ
ずいむし / 髄虫

昆虫綱鱗翅(りんし)目メイガ科の昆虫で、草や木の茎や枝の中(髄)に潜入する幼虫総称であるが、一般にイネトウモロコシキビガママコモなどの茎に食入するニカメイガの幼虫をさす。日本の稲作にとっては、ウンカとともに、もっとも被害の大きい害虫の一つであり、イネノズイムシともよばれる。

[井上 寛]

出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「ズイムシ」の意味・わかりやすい解説

ズイムシ(髄虫)
ズイムシ
rice stem borer

鱗翅目メイガ科に属するニカメイガの幼虫。イネの大害虫として著名で,イネの茎の中 (髄) で食害するのでこの名がある。孵化したばかりの幼虫が茎と葉鞘の間から茎内にもぐり込み,生育するにつれて下方に食べ進み,茎の下方で体長約 20mmの成熟幼虫となる。淡褐色のイモムシで,褐色縦条が5本入っている。ニカメイチュウともいう。

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