ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「セッラ」の意味・わかりやすい解説
セッラ
Sella, Quintino
[没]1884.3.14. ビエッラ
イタリアの政治家。工学研究に従事したあと 1860年に政界に入り,62年と 64~65年に統一新国家の蔵相に就任。健全財政論者で,独立戦争費など累積赤字をかかえた国家財政の改善のため超緊縮政策をとり,国民に耐乏生活を強いた。 69~73年に3度目の蔵相となり,農民に嫌われた製粉税の取立てなど重税政策を進めて収支均衡予算に近づけ,新国家の財政的基盤の確立に身を献げた。
セッラ
Serra, Renato
[没]1915. ポドゴラ
イタリアの評論家。ボローニャ大学で,カルドゥッチに師事。『ボーチェ』誌に拠り,20世紀初頭の精神の危機に警鐘を鳴らした。第1次世界大戦中に前線で没した。主著『一文学者の反省』L'esame di coscienza di un letterato (1915) 。
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