セティフ(その他表記)Sétif

デジタル大辞泉 「セティフ」の意味・読み・例文・類語

セティフ(Sétif)

アルジェリア北東部の都市。標高1000メートル以上の高原に位置する。紀元前3世紀にヌミディア王国の首都となり、その後、古代ローマ帝国併合。1945年5月8日、フランス軍の支配に対して独立を訴えて蜂起した多くのアルジェリア人が殺害された、「セティフの虐殺」で知られる。

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「セティフ」の意味・わかりやすい解説

セティフ
Sétif

アルジェリア北東部,セティフ県の県都。首都アルジェ東南東 230km,テルアトラス (アトラステリエン) 山脈南麓の高原,標高 1096mに位置する。 97年にローマ皇帝ネルウァが退役軍人のための植民都市として建設,ビザンチン帝国時代まで穀類畜産集散地として栄えた。その後町は衰えたが,フランス植民地時代に大規模な機械化農業が行われて発展,製粉製材,カーペット製造業なども生れた。付近では亜鉛が採掘される。 1959年,町の中心近くにローマ時代の重要な墓地が発見された。人口 17万 182 (1987推計) 。

出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報

中国のゴビ砂漠などの砂がジェット気流に乗って日本へ飛来したとみられる黄色の砂。西日本に多く,九州西岸では年間 10日ぐらい,東岸では2日ぐらい降る。大陸砂漠の砂嵐の盛んな春に多いが,まれに冬にも起る。...

黄砂の用語解説を読む