大学事典 「セメスター」の解説
セメスター
学期制の一つ。「6ヵ月」を意味するラテン語が語源。1年間で二つの学期を開設する。日本の多くの大学はセメスターの考え方に基づく2学期制を採用している。4月に前期に当たる春学期または夏学期が始まり,7~8月に修了する。後期に当たる秋学期または冬学期は9~10月に始まり,1~2月に終わる。1学期につき授業期間が15週分確保されるのが標準である。アメリカ合衆国では7~8割の大学がセメスター制を採用している。通常,8~9月に秋学期とともに新年度が始まり,12月に終わる。春学期は1~2月に始まり,5月に終わる場合が多い。夏期休暇が長く,多くの大学ではこの間,夏学期のセッションが開講される。また,秋学期と春学期の間に1ヵ月ほどの冬学期を設ける大学もある。アメリカでセメスター制が多く採用されているのは,夏学期に自分の所属する大学以外で授業を受けたり,転学をしたりする学生が多いため,多くの大学と学期期間を合わせることの利便性が高いためである。
著者: 福留東土
出典 平凡社「大学事典」大学事典について 情報