ソームナートプル(その他表記)Somnāthpur

改訂新版 世界大百科事典 「ソームナートプル」の意味・わかりやすい解説

ソームナートプル
Somnāthpur

南インド,カルナータカ州にある中世の都市。古名はソーマナータプラSomanāthapura。ホイサラ朝の高官ソーマナータが1268年かそれ以前に建立したケーシャバKeśava寺が現存する。この寺院はホイサラ朝が発展させた中間型のヒンドゥー教寺院の代表作で,方形の前殿の後方にそれを囲んで三つの本殿があり,壁面を水平に繊細な浮彫による装飾帯がとりまいている。神像や動物像のほか叙事詩マハーバーラタ》に取材する浮彫が重要である。
執筆者:

出典 株式会社平凡社「改訂新版 世界大百科事典」改訂新版 世界大百科事典について 情報

日本大百科全書(ニッポニカ) 「ソームナートプル」の意味・わかりやすい解説

ソームナートプル
そーむなーとぷる
Somnāthapur

南インドのマイソール東37キロメートルにある村。ホイサラ朝期(1022~1342)の典型的なホイサラ様式のヒンドゥー寺院ケーシャウァ寺院があるので有名。この様式の寺院は、星型の基壇の上に建ち、壁面の石には、あたかも金細工象牙(ぞうげ)細工のようなみごとさで多数の彫刻が施されている。このケーシャウァ寺院は、ベルールのチェンナ・ケーシャウァ寺院、ハレービードのホイサレーシュウァラ寺院などとともに、今日に残る同様式寺院の代表的なものである。

[上條安規子]

出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

機械メーカー。トヨタグループの総本家で,繊維機械のほかトヨタ自動車からの小型商用車の受託生産,エンジンその他の自動車部品,フォークリフトなどの産業用車両の生産も行なう。1926年豊田佐吉が,みずから発...

豊田自動織機の用語解説を読む