ラグビーのルールをもとに、相手をつかむ、ぶつかりあうなどの体の接触や、ボール(ラグビーと同じ楕円(だえん)形のもの)を蹴(け)ることをなくし、安全に競技できるようにした球技。競技者は腰ベルトの両側にタグとよばれる細長いひもを面ファスナー(ワンタッチテープ)でつけて垂らす。このタグを奪うことが、ラグビーで攻撃を止めるタックルのかわりになる。イギリスで考案され、海外ではラグビー選手の練習から子供のレクリエーションまで幅広く競技として行われている。日本では、2011年(平成23)から小学校の学習指導要領解説書に球技の一つとして取り上げられている。
競技は1チーム4~5人ずつに分かれ、真横か後方の味方へパスを回しながら走り、相手の陣地の最後方にあるインゴールというゾーンへボールを接地させると1点を得ることができる。得点したら攻守を切り替えて再開する。また、ボールを持って走っているとき、守備のプレーヤーにタグをとられたら、とられた位置から3歩以内にパスをしなくてはならない。タグをとられたプレーヤーはタグを受けとってベルトに取り付けるまでは競技に参加できない。タグを4回とられた時点で攻守交代する。体の接触はタグをとりにきた手を払うことさえ禁止されており、反則があったときは、その位置から相手チームのフリーパスによって再開する。
[編集部]
(中川昭 筑波大学(体育科学系)教授 / 2007年)
出典 (株)朝日新聞出版発行「知恵蔵」知恵蔵について 情報
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