チタン族元素(読み)チタンゾクゲンソ

デジタル大辞泉 「チタン族元素」の意味・読み・例文・類語

チタンぞく‐げんそ【チタン族元素】

周期表第4族に含まれるチタンジルコニウムハフニウムの三元素の総称銀白色金属で、融点沸点が高い。酸化数が4の状態が最も安定常温では酸化被膜を形成し、耐腐食性をもつ。第4族元素。

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精選版 日本国語大辞典 「チタン族元素」の意味・読み・例文・類語

チタンぞく‐げんそ【チタン族元素】

  1. 〘 名詞 〙 周期表4族に属するチタン(Ti)・ジルコニウム(Zr)・ハフニウム(Hf)の三元素の総称。いずれも酸化物複酸化物珪酸塩などとして産出単体は融点の高い銀白色の金属となっている。

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日本大百科全書(ニッポニカ) 「チタン族元素」の意味・わかりやすい解説

チタン族元素
ちたんぞくげんそ
titanium family element

周期表第4族に属するチタン、ジルコニウム、ハフニウムの3元素の総称。チタンは天然に広く分布しているが、ジルコニウムはやや少なく、ハフニウムはさらに少なく希元素に属する。いずれも遷移元素に属し、単体はいずれも銀白色の金属で、融点および沸点が高い。+4価が普通であるが、3価および2価もあり、低原子価化合物はいずれも還元性である。

[中原勝儼]

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